マイプロテインのウェアのサイズ感を見極める|体型別の選び方と失敗回避の手がかり

freestyle-race-splash プロテインの選び方

トレーニングの質は動きやすさと自信から生まれます。マイプロテインのウェアは価格と機能のバランスに優れますが、サイズ感を読み違えると快適さも見え方も損なわれます。どのラインが細身か、伸縮はどれくらいか、洗濯での変化はどうか、返品は可能か。こうした情報を体系化すれば、初回購入でも外しを減らせます。
本稿では、測り方の前提から体型別の指標、ライン別の傾向、目的別フィットの選び分け、部位別の悩み対処、セール時の注意までを一気通貫で整理します。途中でチェックリストや比較、表やベンチマークを挟み、実務的に決め切れる構成にしました。読み終えたとき、あなたの次の1枚が具体的に決まっているはずです。

  • 測り方とEU/UK基準の差を理解して初回の外しを減らす
  • 身長体重体脂肪から初回サイズを推定し微調整を決める
  • 人気ラインのフィット差と生地の伸縮で文脈を合わせる
  • 目的別にフィット度を選び、見え方と可動を両立させる
  • 部位別の悩みを予測し対処を先回りで用意する
  • セール時の条件と在庫戦略で賢く買い切る

マイプロテインのウェアのサイズ感を見極める|選び方と相性

最初に土台をそろえます。マイプロテインはEU/UK基準を軸にした展開が多く、日本の一般的な「ゆとり感」とはズレることがあります。伸縮性生地厚パターンで着心地は変わり、同じSでもラインが違えば別物です。ここでの前提を共有すると、以降の判断が揺れません。

EU/UK基準から見た数え方の違い

EU/UK基準は肩幅や胸囲ベースのパターンが多く、袖や身頃の落ち方が日本の量販と異なります。肩線が外に寄りやすい設計のトップスでは、胸囲が同じでも肩先の見え方が変わります。パンツは股上が浅めの品番があり、股下の数字よりパターンで体感が短くなることも珍しくありません。数字だけを追うとズレるため、胸囲/ウエスト/ヒップの三点と、狙うフィット度をセットで考えるのが要点です。

男女別とライン別に見えるフィットの差

メンズは「Essentials」「Power」「Training」などで肩回りの余白が違い、レディースは「Curve」「Power」「Rest Day」などでヒップの包み方が変わります。コンプレッション寄りのラインは袖と身頃がタイトで、着丈は長めに感じやすい一方、コットン混のリラックス系は横に広がるため数字以上に余裕が出ます。ラインの設計思想を知ると、同じSでも狙う表情を選べます。

生地の伸縮と洗濯での縮み/馴染み

ポリエステル/エラスタン系は縦横に伸び、胸や肩の可動を邪魔しません。コットン高配合は洗濯でわずかに締まってから体に馴染むため、初回のハリ感に驚いても数回で落ち着くことがあります。薄手のシームレスは肌沿いが滑らかで、同じサイズでも体型の凹凸が出やすく、体脂肪率が高いとピチつきが強調される点に留意しましょう。生地特性を前提に置くと、試着なしでも迷いが減ります。

採寸の自己誤差を潰す

胸囲は乳頭線上を水平に、腹囲は最も細い部位ではなく臍の少し上、ヒップは最も張り出す部位の水平で測ります。メジャーは床と水平に、鏡を使いながら息を自然に保ちましょう。肩幅は骨の出っ張り(肩峰)間、股下は内股付け根から床までを素足で測定します。誤差は1〜2cmなら許容ですが、基準点のズレは5cm感覚の違いを生みます。測り直しは面倒でも、返品手間の数十分の一で済みます。

返品交換ポリシーと攻め方

セール品は返品可否や交換条件が通常と異なることがあるため、サイズ攻めの強弱は規約で決めます。交換可ならジャストとゆとりの2択で比べ、不可なら許容レンジの広い伸縮性ラインを選ぶなど、戦術を変えましょう。色違いで同サイズでも染めや生地ロットで体感差が出ることがあるため、初回は定番色を起点に様子見するのが無難です。規約が読めれば、迷いは減ります。

注意: 目的が高強度トレーニングなら、見た目より可動と安全が優先です。可動域を妨げるピチつきは避け、肩や股関節の動きが滑らかに保てる余白を残しましょう。

Q&AミニFAQ
Q: いつも日本Mですが同じで良い?
A: ライン次第です。伸縮高めは同等、コットン高配合やコンプレッションは1サイズ上を候補に。
Q: 伸びる生地はどの程度?
A: エラスタン混は体感で1〜1.5サイズ分の追従性があり、可動時の窮屈感が出にくいです。
Q: 洗濯で縮む?
A: コットン高配合は初期にわずかな締まりが出やすく、数回で馴染むことが多いです。

手順
1) 胸囲/腹囲/ヒップ/股下を正しい基準で測る。
2) 狙うフィット(ピタ/ジャスト/ゆとり)を決める。
3) ラインの伸縮と生地厚を確認する。
4) 返品条件を読み攻め方を決める。
5) 定番色で初回検証→同ラインで横展開。

身長体重体脂肪から導く初回サイズの決め方

身長体重体脂肪から導く初回サイズの決め方

次に、数値から暫定解を出す方法です。身長体重、可能なら体脂肪率を使い、トップスは胸囲、ボトムスはウエスト/ヒップを主指標にします。端的な式で候補を出し、ライン情報で微調整すれば、初回でも大きくは外しません。

体型タイプ診断で外しを減らす

同じ身長体重でも、体型の分布が異なればサイズ感は変わります。肩や胸が発達したAタイプ、腹囲が優位なBタイプ、下半身優位のCタイプというラフな三分類を仮置きしましょう。Aは胸囲を優先、Bは腹囲に余白を、Cはヒップと股上の深さを重視します。女性はバストトップとアンダーの差、ヒップの張りでレギンスの選択が変わります。タイプを言語化すると、数字に意味がのります。

トップスとボトムスの優先指標

トップスは胸囲(バスト/チェスト)が主、次いで肩幅と着丈です。ダンベルやプレスで肩が詰まるなら、肩線が落ちる設計やラグランスリーブが相性良好。一方ボトムスはウエストとヒップ、次いで太腿周りと股下の順で見ます。スクワットで突っ張るなら伸縮高めのライン、ランや日常なら摩擦と肌触り優先が快適です。指標の優先順位を固定すると、迷いは数分で解けます。

試着なし購入のオーダー順

購入ページのサイズ表とレビューのサイズ感コメントを合わせ、まず胸囲/ウエストを基準に候補を1つに絞ります。次に狙うフィット度で上下させ、生地特性で最終判断をします。最後に返品条件と在庫色を確認し、定番色で検証→同ラインの他色や季節素材へ展開。常に「次に買うときの短縮」を意識すると、次回以降は30秒で決められます。

比較の視点
・胸囲優先か腹囲優先か。
・伸縮高かコットン高か。
・動作重視か見え方重視か。

用語ミニ集
・ラグラン: 袖が襟元から入る型。
・ドロップショルダー: 肩線を外へ落とす設計。
・ミッドライズ: 股上が中程度の深さ。

チェックリスト
・胸囲/ウエスト/ヒップの数字を更新したか。
・狙うフィット度が明文化されているか。
・生地特性で上下1サイズの余地を検討したか。
・返品条件と在庫色を確認したか。
・次回に活かすメモ欄を作ったか。

人気ライン別のサイズ感と着用感の違い

ここでは主要ラインの傾向を俯瞰します。Essentialsは日常兼用のベーシック、Powerは筋トレ寄りのパターン、Trainingは汎用、シームレス/コンプレッションは可動優先。レディースの「Curve」「Power」「Rest Day」も含め、狙いと体型にどう当て込むかを具体化します。

メンズ Essentials/Power/Training の傾向

Essentialsは身幅に適度な余裕があり、普段着や移動にも馴染みます。Powerは肩回りがコンパクトで胸回りに張りが出やすく、腕周りはテーパード。Trainingは中庸で、競技にも日常にも寄せやすい設計です。いずれもSからXLまでの展開が多く、肩の可動を重視するならラグラン型、見え方を重視するならセットインで肩線を際立たせると良いでしょう。

シームレス/コンプレッションの読み方

シームレスは段差が少なく、肌当たりが滑らか。伸縮は高いが体の凹凸を拾いやすいため、体脂肪が高めなら一段ゆとりを推奨。コンプレッションは筋の収まりが良く、動作中のブレが減る代わりに着脱時はタイトに感じます。袖と身頃の長さが数字以上に長く感じることがあり、袖口の圧が強いと前腕が詰まるので、リフト系中心なら手首の自由度も確認しましょう。

レディース Curve/Power/Rest Day の違い

Curveレギンスはヒップと太腿を包み込みつつ、ウエストは高めの位置でホールド。Powerはややハリのある生地で、可動とサポートのバランスを取りやすいラインです。Rest Dayはリラックス寄りで、日常のレイヤリングにも使いやすい。スポブラはサポート強度が製品で差があり、ランやHIITなら高サポート、ウェイト中心なら中サポートが動きやすい傾向です。

ライン フィット感 生地特性 初回の目安
Essentials ややゆとり 中厚/中伸縮 普段基準と同等
Power 肩胸タイト 中厚/やや伸縮 上げて検討
Training 中庸 軽量/高伸縮 普段基準
Seamless 体に沿う 薄手/高伸縮 体脂肪高めは上げる
Curve(女) ヒップ包む 厚手/高伸縮 ヒップ優先

ミニ統計
・Powerで胸囲優位の体型は「普段+1」が快適に感じやすい。
・シームレスは体脂肪高めでピチつきの主観が上がりやすく、1サイズ上で満足度が上がる傾向。
・レディースCurveはヒップ優先で選ぶとウエストの戻りが活き、ずり落ち感が減る報告が多い。

よくある失敗と対処
・肩で詰まるのに身幅で選ぶ→肩回りのパターン重視でライン変更。
・レギンスをウエスト基準で選びヒップで透ける→ヒップ優先へ切替。
・シームレスで凹凸が気になる→生地厚のあるラインへ。

目的別に選ぶフィット度合いと見え方の調整

目的別に選ぶフィット度合いと見え方の調整

同じ数値でも、何をしたいかで最適は変わります。高強度トレ日常兼用か、オーバーサイズで雰囲気を作るのか。ここでは、動きやすさと見え方を両立させる目安をまとめ、シーン別にフィットを選び分けます。

筋トレや高強度向けの目安

バーベルやダンベルが中心なら、袖口と肩回りの引っ掛かりが無いことが最優先です。ラグランや伸縮の高い生地、着丈は腰骨程度で、しゃがんでも背中が出にくい長さが快適。パンツは股上が深すぎると屈曲で余りが出るため、ミッドライズでウエストはしっかり戻るタイプが安心です。汗処理が速いほどセット間の不快が減り、集中が途切れません。

日常やスタジオ向けの選び分け

移動やカフェ、ヨガやピラティスなら、肌当たりのやさしさと透けの少なさが印象を左右します。トップスはコットン混やリラックス寄りの設計、パンツは肌離れが良い編みで脚のラインを拾いにくいものを選ぶと上品に。色は汗染みが目立ちにくい中〜濃色が扱いやすく、レイヤリングで表情を変えられるグレー/ネイビー系は失敗が少ない配色です。

オーバーサイズやレイヤリングのコツ

雰囲気重視なら、肩線を落としたトップスに細身のボトムスを合わせるとバランスが取れます。サイズを上げると着丈も伸びるため、腰回りが重く見えたら前だけタックインで足長に。レディースは短丈トップスにハイライズのレギンスでウエスト位置を高く見せると、スポーティーかつ上品にまとまります。オーバーは「目的を持って崩す」と決まります。

  1. 動作の妨げが無いかを最優先で確認する
  2. 透けと汗染みの目立ち方を素材で抑える
  3. 着丈と股上のバランスで足長を演出する
  4. 色は中〜濃でレイヤーの幅を確保する
  5. 上げたサイズで肩線と袖の落ち方をチェック
  6. レギンスはヒップ優先でずり落ちを防ぐ
  7. 靴との相性まで含め鏡で全身を確認する
  8. 動画で動作中の見え方を確認し微調整する

「Powerを普段+1で肩の詰まりが消え、ベンチやプレスの動作が軽く感じた。日常はEssentialsのリラックスを使い分けると迷わない。」

ベンチマーク早見
・高強度: 伸縮高/ラグラン/ミッドライズ。
・日常兼用: コットン混/中厚/濃色。
・オーバー: 肩線を落とし細身ボトム。
・ヨガ/スタジオ: 柔らか/透けにくい/肌離れ。
・ラン: 速乾/反射要素/軽量。

部位別に起こりやすい悩みと対処の具体策

サイズ感の悩みは部位で再発しがちです。肩胸丈/股下ウエスト/ヒップ。ここでは典型例を先回りで潰し、購入前に決め切るコツを共有します。小さな不快を消すほど、トレーニングは快適になります。

肩胸回りが窮屈に感じるとき

肩峰の前で生地がつっぱるなら、ラグラン型やストレッチ高めを選びます。胸囲が同じでも肩回りのパターン差で体感は大きく変わります。袖口の圧が前腕を締める場合は袖口設計が緩い型か、ワンサイズ上で着丈をタックイン。肩線を外に落とすドロップショルダーは見え方はゆるく、動作の自由度も得やすい選択肢です。

丈や股下が合わないとき

着丈が長いと腰回りが重く見え、短いと背中が出やすい。目的に応じ、長ければ前だけタックイン、短ければ下にロングタンクを重ねると解決します。パンツの股下は数字よりパターンの影響が大きく、裾幅が広いと溜まりが出て重く見えます。裾幅が絞られたテーパードやアンクル丈を選ぶと、動作も見え方も軽くなります。

女性のスポブラ/レギンスの悩み

スポブラはバストトップ/アンダーの差でホールド感が変わります。高サポートはランやジャンプで安心、ウェイト中心なら中サポートでも十分です。レギンスの透けはヒップ優先で解決し、ウエストは戻りの強いタイプを選ぶとずり落ちが減ります。色は淡色ほど透けや縫い目の陰影が出やすく、初回は中間色以上が無難です。

  • 肩前が突っ張る→ラグラン/伸縮高/サイズ上げ
  • 袖口が締まる→袖設計が緩い型へ変更
  • 着丈が長い→前タックインで足長に
  • 着丈が短い→ロングタンクをレイヤー
  • 股下が長い→アンクル丈/裾絞りで軽く
  • ヒップで透け→生地厚/濃色/サイズ上げ
  • ずり落ち→戻り強のウエストバンド

Q&AミニFAQ
Q: 肩の詰まりは慣れで解決する?
A: 慣れより設計の相性です。型を変えると即解決することが多いです。
Q: レギンスの透け対策は?
A: 濃色/生地厚/ヒップ優先選択で改善。インナーもマット系を選びます。
Q: ブラのサイズが迷うときは?
A: アンダー優先で、トップは伸縮で吸収。激しい動きは高サポートを。

用語ミニ集
・テーパード: 裾へ向かい細くなる線。
・リブ: 伸縮のある編み。
・高サポート: 揺れを強く抑える設計。
・アンダー: 胸の付け根周囲。
・アンクル丈: 足首が見える長さ。

買い方の実務とセール時の注意ポイント

最後は購買の段取りです。在庫返品条件色展開の三点で意思決定を速くします。セールはお得ですが、条件が変わることがあるため、攻め方を切り替えて失敗を減らしましょう。

サイズ在庫と色のトレードオフ

サイズが欠けたとき、色で妥協すると満足度が下がりやすい一方、ラインを変えると体感が変わり過ぎることがあります。おすすめは「ライン固定→色で妥協→サイズは攻めない」の順。トップスは色差の印象が大きく、ボトムスは機能差を優先。定番色で検証後、同ラインの季節色に横展開すると満足度が安定します。

セール品の返品条件と見極め

セールは返品不可や交換制限が設定される場合があります。不可なら伸縮の高いラインや、許容レンジが広い設計を選びます。サイズが攻めにくいときは、まず上半身で経験値を作り、下半身は常用ブランドと併用するのも手です。返品可能ならサイズ違いを同時購入し、到着後に最適を残す方法で外しを減らせます。

買い足し時の再現性の作り方

購入後は、胸囲/ウエストの数字、選んだサイズ、生地感、狙いのフィット、実際の印象をメモ化します。動画や鏡の写真で着丈/肩線/袖の落ちを残しておくと、次回の判断が数十秒で終わります。ラインがアップデートされた場合も、メモの基準に寄せて再現できます。経験を言語化すると、迷いはどんどん減ります。

  1. カートに入れる前に返品条件を読む
  2. ラインを固定し色と在庫で調整する
  3. 伸縮の高い生地は許容レンジが広い
  4. サイズ違い同時購入は返品可否で判断
  5. 到着後は鏡/動画で記録して残す
  6. 次回は記録を基準に30秒で決める

ミニ統計
・返品可でサイズ違い同時購入を行ったユーザーは満足度の自己評価が上がりやすい。
・定番色から季節色へ横展開した購入は、継続着用率が高い傾向。
・生地の伸縮を基準に攻め方を変えると、外しの回数が減る。

チェックリスト
・返品/交換の可否と期限を確認したか。
・ライン→色→サイズの順で意思決定したか。
・伸縮高ラインで許容レンジを確保したか。
・サイズ違い同時購入の是非を判断したか。
・記録と写真を次回の基準に残したか。

まとめ

マイプロテインのウェアのサイズ感は、数字だけでなく生地とパターン、目的で表情が変わります。胸囲/ウエスト/ヒップといった指標を更新し、狙うフィットを言語化。ラインの伸縮と生地厚を前提に置き、返品条件で攻め方を変えると、初回でも外しは減ります。
人気ラインの傾向と、目的別のフィット選び、部位別の悩み対処を先回りで用意すれば、トレーニングの集中を妨げる不快は消え、鏡の前で迷う時間も短くなります。
次の1枚は、胸囲/ウエストの最新値、狙うフィット、使用シーンの3点をメモしてから選んでください。定番色で検証し、同ラインで横展開。経験を記録に変えるほど、あなたのワードローブは強くしなやかに整います。